こんな方におすすめ
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ゆるく働きたいとはいえ、派遣は収入が不安定だしうまくいかないかも・・と不安になりますよね。
結論、派遣であってもしっかりポイントを押さえていれば、人間関係や働き方で悩みがちなHSPさんでも安心して働けますよ。
ただし、仕事や派遣会社を適当に選んでしまうと、快適な働き方とはほど遠くなってしまうので注意が必要です。
今、仕事に悩んでいるHSPさんはぜひこの記事を参考に働き方を見直すきっかけにしてくださいね。
HSPにおすすめの派遣の仕組み
皆さんは派遣にどんなイメージをもっていますか?
そもそも派遣の仕組みがわかっていないと、実際に働くイメージもわきにくいですよね。
派遣はあなた・派遣会社(派遣元)・勤務する企業(派遣先)の3者で成り立っています。
派遣の仕組みのポイントは3つ
- あなたと派遣会社の間で「雇用契約」を結ぶ
- あなたと勤務する会社の間には「指揮命令関係」がある
- あなたと勤務先(派遣先)との間に「雇用関係は無い」
①雇用契約
雇用契約は派遣元となる派遣会社と結びます。
ですので、給与は派遣会社から支払われますし、社会保険や福利厚生も派遣会社で加入することになります。
登録のときや仕事に応募するときに、派遣会社の福利厚生や制度をチェックしておきましょう。
②指揮命令
実際に勤務する企業(派遣先)からは、
・この仕事はこうしてくださいね
・次の作業はこうしてください
というふうに指示があります。これを指揮命令といいます。
③派遣先との関係
実際に働く派遣先とは雇用関係がありません。
ですので、業務の指示はあっても、派遣先が勝手に業務内容を変更したり、残業をさせることはできません。
一方で、派遣先が大企業だとしても給料・手当などは派遣元の基準で支給されることになり、必ずしも収入が増えるわけではありません。
HSPに派遣がおすすめできないデメリット
デメリット
雇用が不安定
派遣というと、派遣切りのイメージから雇用が不安定なのでは?と心配ですよね。
たしかに派遣は、正社員のように長期雇用を前提としていないので、短期間の契約を更新しながら働くことになります。
契約を更新できなければそこで勤務は終了。次の仕事を探す、ということを繰り返していくので雇用が不安定になりやすいです。
1つの派遣先の平均勤務期間は1.8年なので、約2年ごとに仕事を変えるイメージですね。
でも、しっかりと仕事や登録する派遣会社を選べていれば、理不尽な派遣切りにあうこともありませんし、仕事を変えながらでも派遣で長く働くことは可能ですよ。
長期間働きにくい
派遣には派遣就業の制限があるので、3年以上同じ部署で働くことができません。
最長でも3年ごとに仕事を変える必要があるので長く働くことは難しいです。
とはいえ、長期間同じ企業・部署で働く手段がないわけではありません。
3年を超えて働くには?
- 派遣先企業で直接雇用に切り替える
- 部署を変える
- 派遣会社で無期雇用契約に切り替える
しかし、HSPさんの中には仕事や環境を定期的に変えたくなって長続きしないと悩んでいる方がたくさんいます。
そんなHSPさんにはむしろ、期間限定の仕事がメリットになる可能性もありますね。
責任ある仕事は任せてもらえない
どうせ働くならやりがいのある仕事に就きたいですよね。
しかし派遣は業務の範囲がしっかり決められているので、裁量の幅が広い責任ある仕事は任せてもらえません。
自由にやりたいことができないので、モチベーションが保ちにくいと言えます。
裁量のある仕事の例
- プロジェクトリーダー
- 営業担当
- 教育関係者
とはいえ、ゆるく働きたいと考えるHSPさんの中には、むしろ責任のある仕事にはつきたくないと思う方もいます。
プレッシャーやストレスに弱いHSPさんには、プラスの材料になるかもしれませんね。
HSPに派遣がおすすめの理由・メリット6選
おすすめ理由
仕事の範囲が決まっている
仕事をはじめるにあたり派遣会社(派遣元)と雇用契約を結びます。
契約を結ぶと契約書の中で「○○に関する資料作成、データ入力、電話対応」など、業務の範囲が明確に指定されます。
つまりこれ以外の業務を頼まれることはありませんし、もし頼まれたら契約にないという理由で断ることも可能。
たとえば正社員で働いていてマルチタスクがつらいと感じたことはありませんか?
雇用形態 | 業務内容 |
---|---|
正社員 | ときには部署を超えて、会社内の仕事はなんでもするのが基本。 マルチタスクも珍しくない |
派遣 | 契約書で決められた業務のみを行うため何をすればいいか明確 |
その点、派遣は契約で決められた範囲で業務を行うので、イレギュラー業務が発生することはほとんどありません。
HSPさんでも負担を感じずに働けますよ。
定時で帰れる
業務の範囲と同じく、就業時間も明確に指定されています。
契約の時間内で勤務すればいいので定時で終わって帰ることができます。
ただし、契約の中で「所定時間外労働の有無」が有になっている場合は残業が発生する可能性があることを示しています。
その場合は定時で帰れないこともありますので注意が必要です。
なんとなく帰りにくい雰囲気で残業してしまう、長時間労働でメンタルが持たない・・。
そんなお悩みのあるHSPさんも、派遣であれば定時で帰れる職場が多いのでおすすめですよ。
辞めやすい
周りの反応を気にしやすいHSPさんは、辞めたいと思ってもなかなか退職を伝えられない、と悩んでいませんか。
派遣であれば、数か月ごとの契約更新のタイミングで辞めることができます。
派遣会社の担当があいだに入ってくれるので、意思を伝えるのが苦手なHSPさんでも退職までスムーズにすすめられますよ。
退職までのハードル | |
---|---|
正社員 | ・退職する2~3カ月前には直属の上司に自分で意志を伝える ・同僚や取引先の人へ報告 ・引継ぎ(引継ぎがうまくいかないと退職が先延ばしになることも) ・引き止められるなどスムーズに辞められない可能性も |
派遣 | ・契約更新の面談時に派遣会社の担当に伝える ・派遣会社の担当から派遣先企業へ報告 ・引継ぎ、挨拶 ・契約満了日で退職 |
派遣は契約満了という形で終了できるのでしこりを残さず辞めることができます。
責任が重くない
真面目なHSPさんは失敗したらどうしようという不安から、プレッシャーや周囲の期待に強いストレスを感じていませんか?
その点、派遣は契約で決められた範囲内の仕事をするのでやるべきことが明確です。
プレッシャーを感じやすいHSPさんでも働きやすいですね。
もちろん与えられた業務に責任をもって取り組むことは社会人として当然ですが、それ以上責任を負うことはありませんよ。
困ったら派遣会社に相談できる
派遣先の人間関係や仕事がうまくいかなかったらどうしよう、といろいろ想像してしまいますよね。
もし困ったことがあれば、派遣会社の担当にすぐに相談できるのが派遣の良いところです。
私が派遣会社に勤めていた時も、担当に相談の電話やメールがよくきていましたよ。
担当が派遣先企業との仲介もしてくれるので、一人で悩む必要はありません。
それだけでも心強いですよね。
ほどよい距離感
人の悩みの9割は人間関係、と言われるほど人との距離感は悩ましいものですよね。
しかし派遣は、良くも悪くも期間限定の勤務なので、勤務先の企業で無理に人間関係を築く必要はありません。
ほどよい距離感で与えられたことをしっかりこなしていればそれでいいのです。
ほどよい距離感を保つポイント
- 挨拶などのコミュニケーションは欠かさない
- 雑談、噂話はほどほどに
- 飲み会やイベントは無理に参加しなくてOK
もし何か気になることがおこっても、期間限定と思えば気も楽ですね。
HSPにおすすめの派遣で働くなら気をつけたい注意点
収入が減る可能性がある
正社員と比べると収入が少なくなるのでは?と思いますよね。
派遣は時給制であることがほとんどなので、実際に働いた時間分しか収入になりません。
そのためお正月、GW、お盆など大型連休で休みが多い月は収入が減る傾向にあります。
2024年 大型連休の休日数 | |
---|---|
ゴールデンウィーク | 4/27~4/29、5/3~5/6の合計7日間が祝祭日。企業によっては10連休となるところも |
お盆 | 8/10~8/12が3連休。8/13~8/16がお盆休みの企業は最大7連休に |
シルバーウィーク | 9/14~9/16、9/21~9/23と3連休が2回。9月の平日は19日間のみ |
お正月 | 2025/1/6(月)が休み明けとすれば、12/28~1/5までの最大9連休 |
ただし、派遣の方がそもそもの時給が高いケースが多いです。
例えばオフィスワーク・販売系の仕事では平均時給1500円ほどで掲載されています。IT系や専門職となると時給2000円を超えることも珍しくありません。
時給の高い案件を選ぶと収入の減少もカバーできますね。
仕事について担当に相談しておく
周囲の環境に感情が左右されやすいHSPさんにとって、仕事内容や環境は仕事選びの重要なポイントです。
自分がHSPであり何に困っているのか、どういう環境で働きたいのかなどの要望を派遣会社の担当にしっかり伝えましょう。
相談しておくといいこと
- マルチタスクが苦手である
- ノルマがあるとつらい
- 他者との関りは最小限にしたい
- 騒がしい職場は避けたい
- スピード感を求められる環境は苦手 など
具体的に伝えることで、仕事のミスマッチを防げますよ。
派遣会社の担当は派遣先とのパイプ役でもあるので、要望を把握しておいてもらう方が安心です。
複数社に登録しておく
派遣会社って何社も登録していいの?
派遣会社に登録しただけでは、まだ雇用契約を結んでいないので何社登録しても問題はありません。
そして基本的に複数社に登録することをおすすめします。
2社以上に登録している人が全体の8割以上という結果になりました。
なぜ複数登録が必要?
- 会社ごとに得意案件が違う
- 仕事の単価が違う
- 仕事が減ったときのリスクヘッジになる
同じような仕事内容でも、派遣会社ごとに取り扱いの得意不得意があるので時給に差が出ることはよくあります。
比較検討して、より条件の良い案件に応募するのがいいですね。
また、希望する案件の取扱いが減ったり、閑散期で仕事の募集が少ない時期になると、次の仕事がなかなか見つからないなんてことも。
そんなときにも複数社登録しておくと、リスクを回避することができます。
私は営業支店すらない本社のみの小さな派遣会社で働いていましたが、登録者は5年間で2000名ほどいました。
ほとんどの方がほかの派遣会社と複数登録でしたよ。
HSPにおすすめの派遣会社
日本全国にある派遣会社の中で、HSPさんが登録しておくべきおすすめの派遣会社はこの5つです。
派遣会社 | 特徴 |
---|---|
リクルートスタッフィング | 派遣最大手の安心感。取扱い案件数の多さに加え、充実のサポート体制は登録必須 |
パソナ | 福利厚生が充実。大手の安心感と待遇の手厚さが好評 |
テンプスタッフ | 創業者が女性で、働く女性の強い味方。スキルアップ支援も充実 |
アデコ | 時短勤務求人や、専門職派遣などキャリアップにつながる案件多数 |
スタッフサービス | ブラック求人を排除。大手ならではの高時給案件が豊富 |
それぞれの特徴を詳しく解説しますので、登録の参考にしてくださいね。
リクルートスタッフィング
ここがおすすめ
- 派遣業界最大手
- 案件数、給与水準とも業界トップクラス
- サポート体制が充実して安心
派遣スタッフ満足度1位を獲得しており、働きやすさはお墨つきのリクルートスタッフィング。登録しないという選択肢はありません。
大手企業から中小企業まで幅広い案件を扱っていて、仕事が決まるまでのスピードが速いという定評があります。
高時給案件が多く、大手ならではの福利厚生も充実しているので、派遣でネックになりがちな収入面もカバーできます。
パソナ
ここがおすすめ
- 全国展開する大手派遣会社
- 福利厚生・待遇が手厚い
- eラーニングなどスキルアップ制度も充実
パソナは1976年創業の大手だけあり、豊富な案件と営業やコーディネーターの親身なサポートが魅力です。
単価が高い案件も多く、時給アップの交渉も積極的にしてくれるので待遇が手厚いと好評。
はじめてでも安心して派遣登録できる会社ですよ。
テンプスタッフ
ここがおすすめ
- 2023年 派遣会社満足度ランキング第一位
- 社会保険、介護休業制度、産前・産後休業など福利厚生が充実
- 就業後のフォローや時給アップ交渉などサポートが充実
国内外に629の拠点があり、全国どこでも登録・仕事探しができます。
テンプスタッフ独占の求人も豊富で、他の企業では難しいような案件に出会える可能性もあります。
専任のコンサルタントが自分に合った仕事を紹介してくれるほか、フォローや時給アップの交渉などもしてくれる手厚いサポートが人気の秘訣です。
アデコ
ここがおすすめ
- 世界的なグローバル企業
- 大手企業など優良案件多数
- 資格取得などリスキリングのための提携スクールが豊富
アデコは世界60ヵ国、5000を超える拠点を持つ世界規模の派遣会社です。
そのため保有案件が豊富なのはもちろん、外資系案件を得意としているので仕事選びの幅が広がります。
実際に働く派遣社員からは、営業スタッフやコーディネーターの対応が非常に良いと評判です。
スタッフサービス
ここがおすすめ
- リクルートと経営統合した安心の大手企業
- 厚労省認定の優良派遣事業者でブラック求人を徹底的に排除
- 高時給案件が豊富
スタッフサービスは実はリクルートの子会社で、利用者数は120万人を超える国内屈指の大手企業です。
求人職種はオフィス系、IT系、医療系、物流系とまんべんなく扱っており、職種ごとに運営サービスが分かれているので利便性が非常に良いところが魅力。
圧倒的な求人数で、未経験から挑戦できる案件が豊富なことも支持される理由ですね。
HSPが派遣で働くか迷ったら
派遣のメリットはわかったけど自分に合っているかわからないし、
自分のキャリアってどう考えたらいいんだろう。
こういったお悩みがあるなら、ポジウィルの無料キャリア相談で解決できますよ。
人の気持ちに敏感なHSPさんは、自分の気持ちを聞かれるとあいまいで何をしたいかいいか、どう生きたいかわからないと思いますよね。
でもそういうときに自分ひとりで考えていても答えは出てこないものです。
そんな時にポジウィルのプロのサポートを活用し、自分の本当の気持ちをうまく導き出してあげると進む方向が明確になりますよ。
ただし、非常に人気のサービスで予約が取りづらくなっています。
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よくある質問
HSPで派遣が向いていないと感じたら?
派遣以外で自分に合った働き方を検討する
人それぞれ向き不向きがあるので、派遣以外の働き方が合っている人もいます。
派遣以外の働き方
- 正社員
- 契約社員
- パート・アルバイト
- フリーランス など
くわしくは「【HSP】「ゆるく働きたい」を叶えるおすすめの働き方|具体的な5ステップを徹底解説」をどうぞ。
正社員のメリット・デメリットは?
安定と信用はあるが自由度は低い
メリット | デメリット | |
---|---|---|
正社員 | 福利厚生が充実 収入が安定 失業の可能性が少ない 社会的信用がある | 責任が重い 辞めにくい マルチタスクになりやすい 勤務時間が長い |
まとめ
HSPさんには派遣がおすすめということをお伝えしてきました。
HSPに派遣がおすすめの理由
- 仕事の範囲が決まっている
- 定時で帰れる
- 辞めやすい
- 責任が重くない
- 困ったら派遣会社に相談できる
- ほどよい距離感
元派遣会社の人事担当としてたくさんの方を見てきましたが、派遣で働きに来る方は自分のやるべきことをやる、と割り切って身軽に働いている方が多かった印象です。
ぜひこれからの働き方の参考にしてくださいね。
監修者情報
この記事を監修した人
- 新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成など担当。
- 現在は独立し、カウンセリングやメディア発信など幅広くキャリア支援に携わる
- 【資格】国家資格キャリアコンサルタント
(登録番号19005362) - 【運営メディア】よちきゃり派遣